カテゴリ:美術( 7 )

世界平和は可能。

7/10 国立国際美術館のゴッホ展行って来ました。
来週末で終わるから長蛇の列で入場60分待ち。やっぱり人気ですね、ゴッホは。2003年に兵庫県立美術館でやってたときも行きましたが、そんときも人多かった気がします。だって単純明快、予備知識なしでも画面のみで充分魅力的だから。独特のタッチ、厚塗り具合い、強烈な色彩。画面に引き込まれて動けなくなるだんだん鼓動が速くなる興奮して汗出そう。一枚の絵、絵の具の固まりがこんなにも惹き付ける。大胆なタッチ、そのひと筆を引いた瞬間の絵筆、手、そのゴッホという人間を感じずにいられない。圧倒的な生々しさ。そりゃ何分待っても観に来るわ。
みんなゴッホが、絵が、好きなんですね。ほんと世界平和も可能なんじゃないかって気がしてきます。

ゴッホが面白かったのは予定どおりですが、同時にやってたドイツの木彫りの現代彫刻家シュテファン・バルケンホールにはやられました。荒削りで且つ単純な着色。普通のポーズの普通の表情の普通の人物。でも笑える。どこかしら滑稽さがある。なぜか説明し難い。バルケンホールは良いとは聞いていたけどすっかりやられました。すっかりファンになりました。現代のアート作品ってなにかしら説明や予備知識が無いと楽しめないものも多いですが、その点バルケンホールは木彫り彫刻っていうなじみの手法で素直に楽しめる。ゴッホを観に来てついでに寄った老若男女が、皆ニタニタ笑顔を浮かべて作品を鑑賞してる。なかなかないです。たぶんこの「よく分からない滑稽さ」みたいなものがすごく大事で、これこそがアートの肝なんだと思います。

今日は良いもの観ました。良いものは良い。バルケンホールのカタログ完売してたし。残念だけど嬉しかったです。やっぱり世界平和は可能だわ。
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by noart_nolife | 2005-07-11 02:40 | 美術

直島

5/4GW 行ってきました。日帰りで。直島へ。
AM7時半に梅田出て、ロングドライブ。岡山県の宇野港からフェリーで20分。直島に着いたのはPM1時前でした。

住宅街の中にある「家プロジェクト」を缶ビールをひっかけつつ(天気がよくって)、得意の?オリンパスペンでカシャカシャやりながらぷらぷら歩きまわり、地中美術館で長蛇の列に並び、ベネッセハウスから夕日を眺めつつ男二人で来るんじゃなかったとお互い少しだけ後悔。PM8時25分の最終フェリーまで動き回った慌ただしい一日でした。

作品的にいちばん良かったのは、地中美術館にあったモネの「睡蓮」。地中美術館自体に作品は3つしかなくて、そのうちの1つは長蛇の列で結局あきらめたけど、その代わりモネはしっかり観ときました。真っ白な部屋に巨大な「睡蓮」が5つ。圧倒的にパワフルなんだけどなぜか落ち着く。画集なんかで想像するのとタッチのスケール感が違って、描き込んでるんようで実は結構大ぶりの筆使ってわっさわっさか描いてました。ぼーっと観てたら閉館時間で、自分達以外にモネの部屋に誰もいなくなって、贅沢な気分を味わってしまいました。地中美術館建物自体が安藤忠雄の作品ってことをとっても主張してて、作品数は少ないけど満足度は高めでした。

素敵な島でした。直島。アートそれ以外に何もなくて。全然ギラギラした観光地らしさがないし、都市部の美術館で出会う見た目も存在もうるさい中高年女性集団もいないし。ほんとにアートが好きでわざわざ海渡ってまでアートを見たい人間しか来ないような島ってほんとにあるってことがすごく嬉しい発見でした。
ひとつ作品見逃したので、また行く理由が出来たかなと。次は一泊してビーチでゆっくりしたり、美味しい魚でも食べたいものです。その時はベネッセハウスで特別展してる時期を選んで。常設展示は特に目を見張るものが無かったし。夕日は良いよ。夕日は。
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by noart_nolife | 2005-05-09 02:07 | 美術

イメージ勝負の世界

1/30天保山のサントリーミュージアムで「ロートレック賛歌 ポスター芸術の魅力」展を観て来ました。さすがサントリー(企業ロゴ変わったらしい)。展示空間が素敵。側面の白壁がすべてあずき色のカーテンで覆われていて、それっぽい間接照明が。にくい演出。ロートレックが描いた19世紀の劇場とまでは言いませんが。そういう楽しませ方をちゃんと分かってる。見せ方がうまい。
そういえば、サントリーミュージアムは建築家ジャン・ヌーベル展以来です。その時もやたらかっこ良かった印象が残っています。図録はとりわけ良い出来でした!こんなに誉めるのは、去年サントリーウーロン茶でiPodが当たったから(ありがとうサントリー!!!→ミュージックライフに大変革。それまでカセットユーザーだったので。)、というわけではありません。
ロートレックは19世紀末に活躍したポスター作家で、作品は31点しかなく38歳で亡くなっている。描いたのは主にムーランルージュなどパリの劇場の宣伝ポスターで、自転車チェーンの広告や雑誌、展覧会のポスターも手掛けている。
構図は人物がメイン。宣伝すべき人物とその名前。そしてタイトル。それだけ。だけ。すごくシンプル。すごく単純。構図が絶妙。
当時の印刷はリトグラフ。石版の多色刷。印刷機も展示してありましたね。色数だけ石版がいるわけだがら、色彩は制限がある。自由なのは線。だからこんなにも自由で伸びやかなで絶妙なラインを見せてくれたのでしょうね。
ポスターってただの紙。大きかろうが小さかろうがぺラっとした一枚の紙。大量に刷られて街角に貼られるものだから、通りがかりの人間にいかにアピールして足を止めてもらうか、イメージを刷り込めるかが勝負の世界。イメージ勝負。ある意味絵画よりシビアかも。時には剥がして盗みたくなるほど素敵なイメージがのっかることもある。実際、ロートレックの時代にもポスターは盗まれたらしい。
ポスターってすばらしい。
今回の図録は中身同じ内容で2タイプ。表紙文字が光沢で小口が白バージョンと文字がマットで小口がピンク色バージョンでした。やるねえ。
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by noart_nolife | 2005-01-31 03:27 | 美術

アイ・パワー

1/16(日)中之島のgrafで奈良美智の個展を観てきました。作品の点数は少なかったのですが、新作が見られて良かったです。描かれているのはいつもの女の子ですが、前以上に「目」に力が入ってて描写が細かくなってました。繊細さが増した感じ。例の女の子が成長したようにも見えます。今まではリアルさを出さないようにあえて細部を描かないようにしてたんだろうけど。個人的には好きですね。新しい傾向の方が。どんどん変わって欲しい。そして新しいものを見せて欲しいと思います。

話は前後しますが、

1/9(日)草間弥生を観に京都国立近代美術館行ってきました。前の横浜トリエンナーレで、銀の玉が水辺に浮かんでるのを見た以来、まとまった彼女の作品をみるのは初めてでした。一言で言ってしまえば「水玉」をモチーフとした作品達なわけですが、それが「気が遠くなるくらい」あると強さを持ってきます。大事なのは、その「気が遠くなるくらい」であって、電飾とミラーを用いた作品にも繋がるテーマです。

奈良の女の子も草間(本人!)も観る側にいるはずの僕らをギロッと見つめます。お前は何者なんじゃ!と。緊張感。アートってどきどきします。今年2005年も“NOART,NO LIFE"ってことで。
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by noart_nolife | 2005-01-17 01:13 | 美術

今夜見つけたもの

かぜでここ2日ほどぐったりしてました。Macも開かず。今日もなるべく早く寝ます。でもいいもの見つけました。http://www.tagboat.comネットギャラリーです。ゲルハルト・リヒターってやっぱり人気なんですね。なんかいい。すごくいい。”絵”なんですよ。やっぱり。視覚が、目が、彼の絵を欲する。心地よい。自分の目が彼の絵をなぞることがすごく心地よい。そんな感覚。
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by noart_nolife | 2004-12-04 02:16 | 美術

はねの下には美術館

11/14(日)AM 国立国際美術館で「マルセル・デュシャンと20世紀美術」展を観てきました。
万博公園から中之島に移転して、派手な羽根も付きましたが、出掛けやすくなって何よりです。grafも近いし。前はひっそりと万博公園でマイナーな企画やってましたが、そういうわけにもいかなそうですね。来年はゴッホ展もやるみたいだし。
デュシャンは既製品を使っちゃうっていうそれまでのタブーを犯して、芸術概念を引っくり返した男ですが、作品自体は一度見れば充分な気がします。初期のチェスをしてる男たちを描いたキュビスム時代の作品で、すごく好みのものがあったけど。作品そのものよりも彼がやったことを読み物で読んだ方がおもしろいかも。
国立国際のコレクションも駆け足でまわりましたが、いちばん良かったのはやっぱりゲルハルト・リヒターかな。かっこ良過ぎ。何度でも見たい。ずっと見てたい。画面にパワーを感じます。
駆け足だった理由は午後からの予定があったから。写真家森山大道に会いに行く!!!っていう。その話は次の機会に。
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by noart_nolife | 2004-11-15 02:21 | 美術

1000円の価値

10/31(日)万博公園にあるIMI大学院スクールの公開講座の南條史生(森美術館副館長)の講義を聴講してきました。受講料は1000円だったけど、内容的には650円くらいかな。話薄かったし。
テーマは国際美術展について。ビエンナーレは隔年、トリエンナーレは3年に一度の開催っていう基本的なとこから、最近の国際展のレポートまでザックリとした1時間半の講義でした。
最も歴史のある国際展はベネチアビエンナーレ。国別出品型。国ごとにパビリオンを設けて、出品経費もそれぞれ国持ち。
美術のオリンピックとも呼ばれるドクメンタ(ドイツのカッセル)は四、五年に一度開催され、テーマ設定から作家選出まで一人のデレクターが行う。経費は主催者側持ち。
東アジアにおいては韓国の光州ビエンナーレ('95)が最初。次いで台北ビエンナーレ('96)。だいぶ遅れて日本の横浜トリエンナーレ第一回は2001年でした。(懐かしいです。夜行バス乗って観に行きました。)
他、最近できた美術館レポートとしてソウルのサムソンが作った美術館。三つ建物があってイタリア人、オランダ人、フランス人(ジャン・ヌーベルだったような)の建築家が贅沢にもそれぞれ設計。金沢21世紀美術館は円形平屋建て。設計も日本人のようで。
金沢も安藤忠雄設計の地中美術館(直島)も行ってみたいものです。でもまずは近場で、羽根?のついた国立国際美術館(中之島)行っとかないと。
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by noart_nolife | 2004-11-01 02:08 | 美術