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「非劇的」文学

芥川賞受賞作だった吉田修一の「パークライフ」読みました。
全くドラマチックな展開のない小説でした。ビックリもドッキリも大したストーリー展開もなく。記憶と身体感覚で構成された薄い日常が淡々と描かれていました。その日常はネガティブなものでも、かといって取り立ててポジティブでもなく、ただ受け入れるべきものとして流れていました。
もしこの作品を映像化すれば、とてもきれいなものが出来上がりそうです。
ネタの好みからすれば嫌いじゃない方です。公園、水泳、スタバ、人体模型。
村上春樹中毒だった頃に出会っていたら気に入ってたかもね。他の作品も少しくらい読んでみる価値はありそうですが。
村上春樹についてはまたの機会に。長くなるので。
書評、展評、前に読んだものでも、なるべくこの場で言語化を試みていきたいと思います。
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by noart_nolife | 2004-10-28 02:19 | 文学

TVはすべて地震中継のようで。
そんな夜に観たのは、グループ魂ライブDVD。グループ魂とは、大人計画の阿部サダヲがボーカル、宮藤官九郎がギターしてるバンドです。「竹内力」というタイトルの曲がシングルになってます。ライブの半分はコントで出来ています。松尾スズキが藤谷美和子のものまねで絵描き歌を歌います。いちばんのメインは皆川猿時ですが。もう何度見たことでしょう。振り付けまで覚えてしまいそうです。それでもまた見てしまいます。楽しすぎて。こんなにストレートに笑えるものってなかなかないです。
宮藤官九郎脚本もののドラマは多少見ましたが、そこまで琴線に振れるものはありませんでした。そこそこはありますが。ピンポンはスーパーカーの功労が大。GOは小説の方が強さがありました。まえにドラマのマンハッタンラブストーリーをビデオで暇つぶしにみました。ドタバタの一応ラブストーリーですが、宮藤氏の恋愛ドラマに対する冷めた感覚には共感できました。
明日はフットサルの試合です。早く寝よう。
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by noart_nolife | 2004-10-24 00:56 | 演劇

オリジナルワールド

10/17(日)維新派の公演「キートン」を観てきました。
絶句。今まで観たことのない世界でした。

維新派を観に行ったのは初めてだったので、まず会場のその独特なムードに圧倒されました。会場前には屋台村があり、その中の小さなステージで裏方バンドが演奏してました。だいぶ寒かったので焚火も至る所で。
開演。
演劇のようでも台詞はない。しゃべってない。歌ってるわけでもない。言葉らしきものを発している。舞踏のようでも踊ってるわけではない。規則的な動きはしているものの。野外に組まれた壮大な舞台装置。他の何物にも似ていないオリジナルな世界。
創造的っていうのはこういうとなのかも。
実際、維新派は野外の何もない平たい土地の上に、自らの手で舞台装置、ステージを組み上げる。建築ともオブジェとも言える舞台装置。そして音楽、衣装。生の総合芸術と言える。
維新派という劇団のシステムも気になるところです。出演者には特にキャラクターもないし、みんな20代くらいだし、いつかは辞めて行くのでしょうか。
演劇は音楽なんかよりやる側と見る側の関係が直接的です。音楽は生じゃなくても楽しめます。録音されたものを聴けるから。演劇は生のその場でしか、やる側と見る側の関係が成立しません。リアルです。CDが売れてるかどうかとか間接的なものじゃなくて、その場に集まった人間の数が全てであり、それが明日の飯につながるわけで。
映画にはパンフは欠かせませんが、演劇にはないものなのでしょうか。生のその現場が全てだからカタチにはしないのかな。
素材がたくさんあるから写真集とかパンフレットみたいなものを作れば、ビジュアル的にすごく良いものができるだろうに。と思うわけです。
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by noart_nolife | 2004-10-18 01:09 | 演劇

物欲

カメラが欲しい。急に。ある日突然。猛烈に。
理由はただひとつ。他人が持ってたから。羨ましかったから。
それにしても突然過ぎる。前は誰かが持ってて撮ってても何とも思わなかったけど。急に撮りたくなってきた。トイカメラのHOLGAは前から持ってたけどピントが合った写真を撮ってみたい。何を撮ろうか撮るべきか。久しぶりのOUTPUTの欲求を大切に。
観たり聴いたりINPUTのみではやっぱり精神衛生上良くないので。このアンバランスの解消にはもってこいです。もう少しHOLGAで引っ張ってから中古一眼レフへ移行する予定としておきます。
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by noart_nolife | 2004-10-17 01:58 | 写真

くるり最高

朝からラジオでくるりの岸田氏の声が聴こえてきました。しかも矢野顕子の声とともに。くるりはどこへ行くのでしょう。素敵です。行けるとこまで行っちゃって下さい。矢野氏と、はたまたcoccoと。相手が良すぎます。すばらしい選球眼です。
一年前くらいにcocco がニュース23の特集で取り上げられていました。沖縄のきれいな海を取り戻すために、ゴミ拾いをアピールする無料ライブを行ったドキュメントです。その中で、coccoは地元の小中学校へコーラス参加を呼びかけるために走り回ってました。実際にコーラス指導をしたり。感化されてそのDVD買っちゃいました。DVDにはシングル版のCDが付いてました。2曲入りで1曲はライブ録音、もう1曲は同じ曲のスタジオ録音でした。そのスタジオ版でギターを弾いていたのがくるりの岸田氏でした。coccoの歌とその活動にも相当やられました(涙)が、そんなサポートしてる岸田氏の懐の深さには参りました(涙)。なんてすばらしい人なんだ!って。そんなふたりが、CD出すようで。タワレコで見かけました。くるりホームページの岸田氏の日記も面白いです。リズムの話とか音楽理論は無学なためわかりませんが。彼らから目が離せません。
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by noart_nolife | 2004-10-16 02:20 | 音楽

ブログについて

唐突に始まったこのブログですが、特に所信表明を行っていなかったので、この辺で記しておこうと思う。

前々からホームページは欲しいなと思っていたのですが、なかなか手間もかかりそうで、あきらめかけていました。ブログというものがあるそうなというのは耳に入っていたのですが、実際どんなものか見たことはありませんでした。
そこへ、友人がやってるという話を聞き、聞けば聞くほど簡単で、実際簡単で、即初めてしまいました。
自分の思うところを何かに記しておきたい気持ち常々はあったのですが、なかなか日記などは続かず、また読んだ本、見た映画などについてもわわわざ感想文を残す習慣もなく、でもなんか書いておきてえなあって気持ちにぴったり答えてくれたのが、ブログでした。
公開しているっていうとこがミソで、なぜか書く気にさせてくれますね。
書くことは苦手で上手くもないしピシッと筋の通った明快な文章が書けるわけでも、ウイットに富んだ気の利いたことが書けるとも思えないし、それでもなぜかすごく書きたい気持ちはどこかにあって、それが解消されるのが気持ち良い夜中の習慣となっております。
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by noart_nolife | 2004-10-13 01:58 | ブログ

スローライフ雑誌

休日の度に出掛けるのが本屋です。雑誌にも本屋、古本屋がよく特集されてます。
カフェが併設された居心地よさそうな古本屋が載ってたので行こうと思ったのですが、日曜が定休日でがっかりでした。サラリーマンはお断りかよ!って心の中ツッコミを入れて。

それはさておき、本屋の雑誌コーナーで気になっているのが、スローライフ系雑誌です。クーネル(マガジンハウス)、リンカラン(ソニーマガジン)、ラテ(宝島)、アルネ、フウチなどを見かけました。まだ創刊間もないものが多いようです。
だいたい女性ファッション誌のとなりにあったりするので手を伸ばしづらかったりしますが。ターゲットが女性なので仕方ないでしょう。
暮らしをテーマにしてて、食事(スローフード)、グリーンor家庭菜園、雑貨、カフェ、旅(田舎)の記事が載ってます。最新情報、流行りものを載せる雑誌とは一線を画し、紙も上質紙やマット系です。
これらスローライフ雑誌(勝手に名付けてます!)の売れ行き、存続は、大量生産大量消費・スピードの時代から、スローできちんと暮らす時代へって流れのひとつの指標となるのでは!と見守って行く所存です。
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by noart_nolife | 2004-10-12 02:46 | 雑誌

制限されたの「表現」

10/10(日)神戸アートビレッジセンターにて、大川興業の公演「Show the black」を見て来ました。笑えました。素直に楽しめました。オチにはドキッとしたけど。
終始暗闇で、役者の姿は全く見えません。声しか聞こえないのであとは見る側の想像です。ラジオドラマを聴いてる感覚に近いかな。でも、生っていうのがポイントだけど。朗読ライブとか近いかも。
映画にしてもテーマパークにしても、CGを使ったヴァーチャルリアリティが全盛です。視覚はどんどん刺激されて肥えていく今日この頃、あえて視覚を使わないエンターテイメントは新鮮でしたね。
そう考えると小説ってかなり限定的な「表現」で、それを読むのはとても能動的な行為ですよね。逆に映画は視覚も聴覚も全く受動的で、その対極にあるものなんだって改めて思います。ああ小説が読みたくなってきた!
あと伝統芸能!これも制限付きの「表現」。能、狂言、文楽、歌舞伎。全てを表現するのではなく、一定の制限をかけてそれ以上は見る側に託される。映画が写実絵画であるとするならこれらは抽象絵画。
今こそあえて伝統芸能を見とくべきな気がする。己の感覚をスポイルしないために。
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by noart_nolife | 2004-10-11 04:52 | 演劇